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肺機能の仕組み~COPD・肺炎・気胸の病態と症状も絡めて~

今日は『肺』について。

肺はどんな仕組みになっているか?
どんな役割があるのか?
それから肺の病気について解説していくよ。

肺は何をする所?

肺には2つの仕事をしているよ。

  1. 吸った酸素を受け取る → 体内に回る
  2. 体に溜まった二酸化炭素を回収する → 体外に出す

ざっくりこの2つ。これをガス交換という。大きく言うと呼吸のこと。

肺が病気になる = この2つの役割ができなくなる。

 

肺はどんな形?

左右に1つずつ、合計2つある。

左右で形が違うんだよ。

なぜ形が違うかって?

心臓が左に傾いていて、その分スペースを空けないといけないから左の肺は欠けていて、ちょっと小さめなんだよ。

一つの肺でさらに細かく分かれている。

右の肺は、上・中・下の3つに。
やや小さい左の肺は、上・下の2つに。

それぞれ『葉』をつけて、上葉・中葉・下葉と言われる。

肺の中身はどうなってる?

おなじみの肺の形があるけど、あれはただの器であって、中身が本業である。

酸素の受け取りと、二酸化炭素の回収は、この中身で行われている。

流れはこうである。

気管→気管支で2つに分かれ、その枝が左右の肺の中に入っていく。

肺の中に入ってからが複雑なんですが、大事なのは、枝の一番先端の『肺胞』である。

この肺胞が、酸素と二酸化炭素を取り入れる

肺で大切なのはこれぐらい。

ではでは、これらをふまえて疾患の仕組みを理解していこう。

 

呼吸器疾患の理解

肺の病気は、『呼吸器疾患』に含まれる。

呼吸器は『気管』と『肺』の病気の総称になるね。

特によく聞く(主観であるが)、COPD・肺炎・気胸あたりを解説していく。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

chronic obstructive pulmonary diseaseのことを言うみたいだ。こんなもん覚えんでもよろしい。聞かれたこともない。

慢性気管支炎  肺気腫 の総称が COPD となる。

慢性的に空気の通り道が閉塞して呼吸がしにくくなる疾患。進行性であり、完治は見込めない(慢性的やからね)。

慢性気管支炎

 

肺気腫

肺胞の破壊である。

弾力性がなくなる → 縮むことができない(膨らんだまま)
その為、息を十分に吐けなくなる

肺胞の集まりが肺と考えてもらったら良い。
肺胞が縮むことができない = 肺が縮むことができない よって息を吐けないとなる。

 

肺炎

みなさんが一番よく聞く肺の病気ですかね。

そのまま、肺の炎症のことだよ。もうちょっと踏み込むと、肺胞に炎症が起きるんだよ。

なぜ炎症が起きるかというと、細菌ウイルスが感染してしまうからなんだ。

肺胞は、酸素と二酸化炭素の交換をしている所。そこに炎症が起きるから、呼吸がしにくくなるよね。それは分かりやすい。

他の症状は何が想像できるか?

最近やウイルスを殺そうとして、熱が出るよね。しかも高熱(38度以上)。

とりあえずこれぐらい覚えてたら良いかな。

誤嚥性肺炎

これも聞いたことある人多いかも!

読んで字のごとく誤嚥による肺炎。

飲み込みが上手くできないと、食道の前にある気管に唾液や食べ物が間違って入ってしまうんですよ。本来入ってこないものが入ってくる訳ですから、防御反応で炎症が起きます。

症状は普通の肺炎と同じく、呼吸困難と発熱

+ 激しい咳と色のついた痰(黄色・緑色など)が出る
+ 肺雑音がある