看護師さん毎日の労働お疲れ様です。
間嶋です。
訪問看護ステーションの看護師6割問題について賛成派の僕が思うこと。
先週から、うちの訪問看護ステーションで、急に署名運動が始まりまして、何事かと思って調べたら、訪問看護ステーションのリハビリ職なんて減らせ減らせ減らせ減らせ!と言われてるみたいですね。僕パートなんで、そういう情報が回ってくるの最後なもんで。
訪問看護ステーションや言うてるのに、看護師さんが少なすぎるでしょ!
リハビリの方が多くなってるやん!おかしいやんおかしいやん!
ってことみたいです。
それも、だいぶ前から厚生労働省はずっと言ってたらしく、ようやく本腰入れて動き出したような感じですね。
経営者は余裕で知ってたはずなんですけど、うちの会社は何も準備をしていなかったってことでしょうか。まぁ準備のしようもないか。
先に言うておくと、僕はどちらでも良いです。好きにしてくださいという感じです。
他人事です。
そらそうやろなと。
むしろ流れ的には正しいんじゃないかと思うわけです。
ちなみに僕はリストラ最有力候補のPT(フルパートで正社員より稼いでいる)であり、現場で働いている側の人間ですが、それでも「賛成賛成!もっとやってくれよ!」という感じです。
僕自身は、看護師さんの価値・給料がもっともっと上がるべきだと思ってます。
セラピストは過剰評価されており、看護師さんが過少評価されている。
看護師さんの価値・給料の何割かが、「セラピストに不当に流れてる」とさえ思ってるので、このままセラピストの価値・給料が下がらないと、看護師さんの評価は上がらないんじゃないかと。
医療職全体の給料が上がることは、この御時世まぁないでしょうから、どこかを上げるためには、どこかを下げないといけないわけです。
この適正が、まさにセラピスト軍団!
セラピストの給料が下がったら、その分看護師さんに上乗せされて、もっと世の中良くなりそうな気がする。看護師さんになりたい人も増えることでしょう!!男性看護師もっと増えてくれよな!!!
夜勤とか子育てしながらできひんぞ!
看護師さんと、セラピストの給料の違いって、夜勤分ぐらいじゃないですか?
給料で見ると、資格の差というのはあまりなさそう。
セラピストの価値が、そのままであろうが、下がろうが上がろうが、どちらでも良い。
マジで”THE他人事”である。
冗談抜きで看護師さんの価値・給料を見直して欲しいですね。
今の所、セラピストの蜜は甘すぎる。
だからこそ僕みたいな奴でも、今までやってこれたと思っています。
まぁ運が良かった。本当に良かった。
ただただ環境が甘い世界なのに、先生先生と言われて、やっぱり勘違いしてしまう人たちもいる。結構多いんですよ、患者さん治せてないのに、白衣着てると気持ちが大きくなる人。
セミナーが高額過ぎて、自分が受講するだけで、ものすごい大きなことをやり遂げたと勘違いしてしまうんですね。
専門用語やドクターやセラピスト業界の重鎮の名前、病院の名前などを覚えることが得意な人は多いし、努力してることは普通にすごいなと思います。そこに異議はありません。
ただ専門用語を知っているという、何かよくわからない自信が付いちゃうんです。特に外国語の知識ね。横文字横文字。
もう一度言うと、それだけ勉強して、片麻痺治せる人いんの?
ということです。
セラピストってみんなが思う程大した資格じゃないですよ。
理学・作業療法士って【名称独占】という国家資格なんですね。
『名前だけ』の職業です。
代わって、看護師は【業務独占】の資格。
看護師さんじゃないとできないことがたくさんあるわけです。
僕らの仕事はそうじゃない。マジで誰でもできるんですよ。
この看護師6割問題が出ると、「リハビリのニーズの方が多い!」と大真面目に声をあげる人がいるんですが、あんなものマジのニーズじゃないですよ。
実際、うちの会社でもリハビリの依頼が圧倒的に多くて、看護師の訪問をどうやって無理やり増やそうか考えている感じですね。売り上げを支えているのは僕らセラピストです。
それは事実なんですが、、、
本来いらないサービスを、「あなたにはリハビリが必要です!」「やれ国の方針だ!」「制度上仕方がない…」とかもっともらしい理由を付けて、現場の人間が頭下げて、サービスに入らせてもらう場合もまぁまぁあるわけです(本当に)。やってることおかしいんですよ。こっちから頭下げて、サービスに入らせてもらうものでもないじゃないですか。そして利用者さんも断れないんですよ。僕らセラピストとの関係が悪くなるときまずいから。そんな商売してたらあかんですよ本当に。
利用者さんの本音は「ふざけんな!」ですけどね。
結局、看護師の訪問が必要な程の重症な利用者さんが少ないということ。
本来のニーズはそんなもんです。
本当に保険を使ったリハビリを必要としている人は、もっと少ないはずです。
リハビリした方がまだまし、そんなレベルの人が多そう。
そして、本当に必要な人が、制度の為に必要な回数入れなかったりもあります。
ニーズを無理矢理勝手に作っちゃダメだよ。
まぁざっくり言うと、割と元気な方が多いんです。
で、僕がリハビリさせてもらっている利用者さんを見てると、別に1週間抜けても大した影響はない。というのが本音です。
他のスタッフの利用者さんは、「コロナが怖いから1ヶ月お休みで!」とかもありましたし、それでまた、状態あまり変わらずに再開となってます。
頻度が、週一回の1時間ですよ。
多くて、週二回。
なんなら週一回、40分の方もいる。
普通に考えて、そんなに良くも悪くも影響あると思えないでしょ?
週一回のリハビリで、自主練もやってくれず、やりたいように生活をされてる利用者さん。
7日×24時間=168時間 の内の1時間で体を変える。
できるわけないやん。
神様やないんやから笑
リハビリを買いかぶり過ぎです。
リハビリにそんな力はありません。
だからこそ、リハビリ以外の時間の過ごし方、自主練、ご家族の協力が必要なんです。
自主練指導とか、ご家族へのリハビリ指導とかなら結構意味があると思ってます。
プロの1時間足らずのマッサージより、僕らがやり方を教えてご家族が毎日してくれるマッサージの方がよっぽど効果あるもん、絶対に。
では、普段何をやっているのか?と言われると、ぶっちゃけ、お喋りマッサージです。
プロなら、「機能訓練をしろよ!」と思うじゃないですか?
中途半端に体をほぐして、ちゃんと仕事してます風の動作練習をして、本当に意味があると思います?
「セラピストと一緒にお散歩」本当に意味があると思いますか?
利用者さんは気分転換できたわ~って喜んでくれるんですよ。
それ介護保険でしますか?
利用者さんに落ち度は全くないです。
それを自覚してるセラピストも良いと思う。
これを「患者の為に!」と正当化するセラピストはちょっと頭がお花畑だと思ってます。
それなら、1時間みっちりお喋りマッサージをした方が、利用者の満足度も高いし、体にとっても良いです。
PTを10年以上やってて思うのが、「何か騙しだましやってる仕事だなぁ」ですね。
介護保険で1割(800円から900円程)の値段で1時間、若い男女が、話相手になってくれて、マッサージしてくれる。破格の値段ですよね。
この値段だから依頼があるのであって、2割・3割になったら依頼なんてこないですよ。
要はリハビリの適正価格ってそんなもんなんです。
時給1000円もないぐらい。10割だと8000円とか9000円ですよ。
9割は皆さんの税金から出てます。
セラピストも実際思ってますよ。
「お喋りマッサージでこれだけ給料がもらえたら、良い方だよね!」と。
意識高い系の、インテリPTも中にはいますけど。
細かすぎる評価して、「ここが変わった!」「あのセミナーで習った手技を使おう!!」みたいな自己満足度の高さと、口だけは達者なインテリPT。
実際、高額セミナーの評価・治療をした時と、お喋りマッサージをした時とでは大して変わりないんじゃないかと思うわけです。むしろみっちり治療をすると、クレームが来るときもある。
利用者さんがちゃんと理解をしてくれて、リハビリ以外の日でも指導したように過ごしてくれるなら結構効果はあると思いますけど。ほとんどの方は、しんどいのは嫌だし、ぶっちゃけそこまでリハビリに期待はしていないし、高望みもしていない。
話を戻して、そんなこんなで署名運動が始まったわけですが、僕は「しょーもな。また、利用者さんにお願いせなあかんやん。面倒くさい。」としか思えなかったですね。
こんな署名で何が変わるんですかね?
クソ上司から、来年の春から、セラピストのリストラが始まるとか言われましたけど、急にそんなバッサリいかれるわけないですやんね。制度改定には、いつも移行期間というのがあるわけですから。
会社もリストラとか限界ギリギリまで粘るでしょ。会社が困るもん。考えたらわかるやん。だから焦らない焦らない。
リストラされても良い方法をのんびり考えます。
だから、署名活動した所で…ですよね。制度改定の移行期間が延長されたりするかもやけど、根本的な国の方針は絶対変わらないと思いますよ。だって国の方針が正しいんだもん。
PT歴20年近い、クソ上司が焦ってましたね。僕がヘラヘラ笑ってたら「笑いごとちゃうで!死活問題やで!」って。アホくさ。
PTの価値なんてもんは、これからどんどん下がっていくと思う。下がるというよりは、化けの皮が剥がれるというか。
PTは今後、さらなる高齢化社会で需要が増えると言う人もいるだろうけど、「予防医療の分野」は需要があるでしょうけど、医療・介護保険をムダに使う、「PTという職業」の需要はなくなっていくでしょうね。
そして、看護師の価値・給料・必要性が上がっていく。
多分リハビリ業務は、看護師が担っていくんでしょうね。
リハビリは、看護師の付加価値となると思う。
僕らが日中に一時間するよりも、夜勤の看護師さんが夜にも体ほぐしてくれた方が絶対効果がある。
今は人手も足りないから、そこまではできないだろうけど、これから看護師の必要性は爆上がりして、もっとエリートな仕事になるはず。そうなると、なりたい人も増える。
結局看護師がリハビリできるようになる。
徐々に、リハビリ業務を看護師に引き継ぐ形となるので、その時に、是が非でも、看護師に教える立場で仕事をさせてもらいたい。
僕はそこを狙っている。
その期間も長くは続かないだろうけど。
看護師さんにリハビリ業務を申し送りできるように、今やるべきことは、
・リハビリの基礎知識をわかりやすく説明できる
・流暢な喋り
・ブログとyoutubeの配信
・見た目の改善
これに尽きる。
認定理学療法士とかとっても、意味ないと思うよ。
あれ何か得するんですか?
開業して、自費でできるだけの力を付けるか、方向性を変えていくかしかないですね。
今後、「依存できない資格」であることは間違いないと思う。
介護士さんとかの方が、絶対に必要。
だって買い物、料理とか掃除は必要だもん。
リハビリは、なくても大丈夫。
あればマシかなという位置付け。
ただ、本当に必要な人に、必要な量だけのサービスはお届けしないといけないな!とは思いますよ。もちろんですよ。
あと田舎の訪看ステーションとかはどうなんですかね。
うちもだいぶ田舎なんで、求人出しても人が集まらなかったりするので、環境が原因で看護師が少ないとかね。
まぁ色々考慮するのって難しそうですよね。
絶対、考慮されてない側からの文句はでるから。
まぁ自分の職業をあまりディスりたくないが、事実なので仕方がない。
これからのリハビリ業界がどう衰退していくのか、非常に見物ですね。
看護師さんたち、是非リハビリの仕事を奪っていってほしい!!!
よろしくお願いしますm(__)m